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2012年4月28日 (土)

ユベール・ロベール展

 18世紀、フランスの風景画家 ユベール・ロベール(1733-1808)
特別展を見にいきました。上野動物公園の前にある国立西洋美術館で
5月まで開催されています。『国王の庭園デザイナー』の称号をもつ
ロベールは、また「廃墟のロベール」として名声を築いています。

Oosumi30_01 Oosumi30_02

この日、上野動物園は子供たち親子連れで満ち溢れていました。 
国立西洋美術館内はその喧噪が途切れ、静寂の中にありました。
館内は、(有料ですが)作品の説明をイヤホーンで聞くことが
出来ます。これを聞きながら、作品を年代順に一つ一つ観て
いきました。
 ロベールは11年に及ぶイタリア滞在期に、古代遺跡やルネサンス
の栄華を示す大建築、ノスタルジックな庭園の眺めを素描に残しています。
若き日に夢中で描いた題材を、数々の空想的風景画、そして庭園デザイン
の中で繰り返し引用し、展開させ、いくつもの時間の庭を作り出しています。
単なる風景実写ではなく、その中に人物や建築物を自らの空想の中で
膨らませて描いています。色合いそのものは全体に暗いのですが、
作品自体の軟らかさ、暖かさが何とも言えず観る人を魅了します。

Oosumi30_03_2 Oosumi30_04

 聖路加病院理事長の日野原重明先生(百歳を迎えられた)が
「75歳から100歳までゆるやかに老いていくというのが理想です。
 そのために必要なのが音楽や美術などのアートなのです。」と言われて
います。これに倣って、今年から年6回程度の割合で美術館巡りを
することに決めました。第1回目にユベール・ロベールを選びました。

ロベールは、4人の子供を、それぞれ幼くして亡くしています。
1枚だけ、次女の赤ん坊がゆりかごの中で眠っている絵がありました。
彼の注ぐ愛情がどれほどのものだったかが伝わってきます。

 ロベールが作り出す『時間の庭』の中に一時身を置けたことに
感謝しています。 さて次回はなにを観ようか。

取締役 管理本部副本部長 大隅 晃 

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